クリスマスツリーのろうそくの意味は?光を灯す意味や願いについて

クリスマスツリー

クリスマスツリーのろうそくの意味は?光を灯す意味や願いについて

冬の足音が聞こえてくると、街中がイルミネーションでキラキラと輝き始めますよね。

そんな季節の主役といえば、やっぱりクリスマスツリーです。

ツリーに飾られる美しい光を見ていると、なぜクリスマスツリーにろうそくを飾るのか、その意味や由来、歴史等背景が気になることはありませんか。

実は、クリスマスツリーのろうそくの意味や、一緒に飾られるオーナメントには、キリスト教の教えや古代の自然信仰など、とても深い歴史が隠されているんです。

知れば知るほど、クリスマスの景色がもっと特別に見えてくるはずですよ。

今回は、そんなクリスマスツリーのろうそくに関する意味について、私と一緒に紐解いてみましょう。

この記事を読んでわかること
  • クリスマスツリーにろうそくを飾る根源的な由来と歴史
  • ろうそくの光が持つキリスト教的な深い意味合い
  • 一緒に飾るオーナメントの象徴や込められた願い
  • 昔のろうそくから現代のLEDライトへの技術の進化

クリスマスツリーでのろうそくの意味と光の歴史

クリスマスツリーに飾られる光は、単なるきれいなイルミネーションというだけでなく、とても古い時代からの人々の祈りや願いが込められているんです。

ここでは、古代の冬至の習慣や、有名な歴史上の人物が関わったエピソードなど、光の歴史について詳しく見ていきたいと思います。

冬至の闇を照らす光としての始源的な役割

電気がなかった大昔、冬の一番日が短くなる「冬至」の季節は、人々にとって真っ暗でとても怖い時期だったそうです。

今の私たちには想像しにくいかもしれませんが、当時の人々にとって暗闇は物理的な不便さだけでなく、死や悪いものを連想させる恐怖の対象でした。

太陽の復活を願う古代の儀式

そのため、人々は火を焚いて、冬でも枯れない常緑樹(もみの木など)を家の中に飾り、太陽が戻ってくることや命が続くことを祈りました。

厳しい冬を乗り越えるための、切実なおまじないのようなものだったんですね。

つまり、ツリーに光を灯す習慣の根っこには、「暗闇を照らす希望の光」が欲しいという、昔の人々の切実な願いがあるのですね。

(出典:クリスマスツリーをなぜ飾る?オーナメントの意味や由来を徹底解説!|モダンデコ公式)

北欧やゲルマンの民族は、もともと常緑樹に強い生命力を感じて神聖なものとして扱っていました。

それが後からキリスト教の文化と少しずつ混ざり合っていくことで、今の私たちが知っているツリーの形に近づいていったようですよ。

宗教改革者ルターが再現した森の星空と由来

クリスマスツリーにろうそくを飾るようになった由来として一番有名なのが、16世紀のドイツの宗教改革者、マルティン・ルターのお話です。

感動を子供たちに伝えたかったルター

ルターがクリスマシューブの夜に森を歩いていたとき、常緑樹の枝のすき間から星がキラキラと輝いているのを見て、そのあまりの美しさにとても感動したそうです。

しかし当時のヨーロッパでは、夜に外を出歩くのは悪霊が出るから危険だとされていて、子供たちはその美しい星空を直接見ることができませんでした。

そこでルターは、もみの木を家の中に持ち込み、枝にたくさんのろうそくを立てて火を灯すことで、子供たちのために「美しい星空」を部屋の中で再現したと言われています。

この子供思いの素敵なアイデアが周りの家にも広がり、今の家庭で楽しむクリスマスの伝統へと繋がっていったのですね。

想像するだけで、とても温かい気持ちになれるエピソードですよね。

(出典:イルミネーション|バロネスダイレクト)

世を照らす光であるイエスキリストの象徴

キリスト教の教えの中でも、ろうそくの光はすごく大切な意味を持っています。

聖書の中でイエス・キリストは「世を照らす光」に例えられていて、ろうそくの暖かくて明るい炎は、キリストそのものを表しているとされているのです。

ろうそくの「自己犠牲」とキリストの愛

また、ろうそくは「自分自身の身を削りながら(溶かしながら)、周りを優しく照らす」という特徴を持っていますよね。

この性質が、自分の命をかけて人々を救おうとしたキリストの「自己犠牲の精神」や「深い愛」と重ね合わされ、教会や家庭で大切に飾られるようになりました。

ツリーの光を見るたびに、キリストの愛や温かさを思い出すためのシンボルになっているんですね。

ろうそくの色とオーナメントに込められた意味

クリスマスツリーにはろうそくの光だけでなく、様々な色や形の飾りがつけられますよね。

実は、それらの色やアイテム一つ一つにも、キリスト教の信仰に基づいた大切なメッセージや祈りが込められているのをご存知でしょうか。

ろうそくの色が表す神学的意味と赤や白の背景

ろうそくや一緒に飾るアイテムの「色」にも、実は一つ一つ深い意味があるんです。

なんとなく選んでいるように見えるクリスマスカラーにも、しっかりとした理由が隠されています。

象徴する意味背景・由来
炎の光キリスト(世を照らす光)暗闇を照らし、人々を救う救世主の象徴
赤色キリストの血、神の愛十字架での犠牲と、惜しみない愛の象徴
白色純潔、潔白、雪キリストの純真な心と聖なる魂
緑色永遠の命、力強さ冬でも枯れない信仰の強さと永遠性
金色・銀色キリストの高貴さ、希望王としての気高さと、ベツレヘムの星の輝き

こうして見ると、クリスマスカラーってただ可愛いから選ばれているわけじゃなく、それぞれにきちんとした理由があることがわかりますね。

色のもつ意味を知ると、今年の飾り付けがもっと楽しくなりそうです。

(出典:レファレンス事例詳細|国立国会図書館 レファレンス協同データベース)

星やリンゴなどオーナメントが持つ救済の意味

ツリーの飾り(オーナメント)も、ろうそくの光の意味をさらに強めてくれる大切な存在です。

それぞれがどんな願いを込めているのか、代表的なものを見てみましょう。

  • トップスター(一番上の大きな星):イエス・キリストが生まれたときに夜空に輝き、東方の三博士をベツレヘムへと導いたとされる「ベツレヘムの星」を表しています。
  • オーナメントボール(丸い飾り):アダムとイブの物語に登場する、エデンの園の「知恵の樹の実(リンゴ)」が由来です。昔は本物のリンゴを飾っていましたが、やがてガラス製やプラスチック製の華やかなボールへと変化しました。
  • ベル(鐘):キリストの誕生という「喜びの知らせ」を人々に伝える天使の鐘を意味しています。また、迷子になった羊を呼び戻す鈴の役割もあり、人々を正しい道へ導くという意味も込められています。

このように、飾り一つ一つがキリストの物語や人々への救済のメッセージと深く結びついているのぜですね。

待降節を彩るアドベントクランツの成立と習慣

クリスマスを心待ちにする期間を「アドベント(待降節)」と呼びますが、この時期に欠かせないのが「アドベントクランツ(アドベントリース)」という特別なキャンドル飾りです。

もみの木などの常緑樹の枝を丸く編んで輪(リース)を作り、その上に4本のろうそくを立てます。

日曜日ごとに増えていく優しい光

クリスマス直前の4週間、日曜日が来るたびに1本ずつろうそくに火を灯していくのが伝統的な習わしです。

最初の週は1本、次の週は2本……と増えていき、クリスマスが近づくにつれて部屋の中がだんだんと明るくなっていきます。

「もうすぐ光(キリスト)がやってくる」というワクワクした喜びや、確信に満ちた直前の時期を、光の数で表現しているのですね。

安全性を追求したLED照明技術への劇的な変遷

昔は本物のろうそくをツリーに飾っていましたが、乾燥したもみの木に直接火をつけるのは火事になりやすく、とても危険でした。

そのため、火を灯すのはクリスマスイブのほんの少しの時間だけで、そばにはいつも水が入ったバケツを用意して見守っていたそうです。

イルミネーションの誕生と進化

19世紀の終わり頃、エジソンの同僚であるエドワード・ジョンソンが世界で初めて電気のイルミネーションを発明しました。

そこから徐々に安全な電飾が普及し、現在では熱をほとんど持たず、火災のリスクが極めて低いLEDライトが主流になっています。

LEDは電気代も安くエコなのが特徴です。

たとえば、一般的な電球形LEDランプは白熱電球と比べて約85%も消費電力を抑えることができる(出典:環境省『あかり未来計画』)とされており、安心して長く光を楽しめるようになったのは私たちにとって嬉しい進化ですよね。

現代の日本で楽しむ安全なキャンドルスタイル

日本でも、安全で便利な「LEDキャンドルライト」が大人気です。

クリップ式でツリーの好きな枝に簡単に固定できるタイプや、本物のワックス(蝋)を使って作られていて、炎のゆらぎをリアルに再現したリモコン付きのライトなど、様々な種類が販売されています。

これなら、小さなお子様やペットがいるご家庭でも、火事の心配をせずに昔ながらのロマンチックなろうそくスタイルの雰囲気を存分に味わうことができますよね。

歴史の重みを感じつつ、現代の便利な技術を上手に取り入れて、お部屋を優しく照らしてみてはいかがでしょうか。