アメリカではクリスマスケーキを食べない?驚きの理由を徹底解説

クリスマスケーキ

アメリカではクリスマスケーキを食べない?日本との違いや歴史的背景

クリスマスの季節になると、街中は華やかなデコレーションに包まれますよね。

そんな中、「実はアメリカではクリスマスケーキを食べないらしい」という噂を耳にして、驚く方も多いのではないでしょうか。

日本のクリスマスパーティーの定番といえば、真っ白な生クリームに真っ赤なイチゴが乗ったショートケーキですが、実はこのスタイル、海外では一般的ではないのです。

「じゃあ、なぜアメリカでは食べないの?」「代わりにどんな美味しいお菓子を楽しんでいるの?」と、とても気になりますよね。

また、日本ではクリスマスのごちそうとしておなじみの「ケンタッキーフライドチキン」が、現地の人たちからどう思われているのかも、文化の違いを知る上で面白いポイントかなと思います。

私自身、初めてこの日米の文化の違いを知ったときは、まさに目からウロコでした!私たちが当たり前だと思っていたクリスマスが、世界基準ではなかったなんて驚きですよね。

この記事では、アメリカのリアルなクリスマスの食文化や伝統について、分かりやすくたっぷりとお届けします。

今年のクリスマスをちょっと違った視点で楽しむヒントになるかも!

この記事を読んでわかること
  • アメリカで日本式のクリスマスケーキが食べられない歴史的背景
  • サンタクロースをもてなすクッキーとミルクの伝統的な儀式
  • クリスマスに欠かせないアップルパイやエッグノッグの魅力
  • ケンタッキーなど日米のクリスマスディナーにおける決定的な違い

アメリカでクリスマスケーキを食べない理由を徹底解説

日本では当たり前のようにテーブルの真ん中に鎮座しているショートケーキですが、アメリカのクリスマスでは全く違った景色が広がっています。

なぜアメリカではクリスマスケーキを食べないのか、まずはその深い理由や歴史的な背景について、一緒に紐解いていきましょう。

日本のショートケーキは不二家が広めた和製洋菓子

日本のクリスマスといえば、フワフワのスポンジ生地に真っ白な生クリーム、さらに赤いイチゴがのったケーキをすぐに思い浮かべますよね。

でも実はこれ、日本独自の進化を遂げた和製洋菓子だったんです。

(出典:株式会社不二家『不二家の歴史』)によると、1922年(大正11年)に不二家の創業者が日本人の好みに合わせて、やわらかいスポンジ生地でアレンジしたのが始まりだと言われています。

本来、海外の「ショートケーキ」は、ビスケットやスコーンのようにサクサクした生地を使った全くの別物かも。

それが、日本人の口に合うように改良され、さらにイチゴと生クリームの「紅白」カラーが日本の縁起の良さと相まって、クリスマスケーキとして日本中に定着していったんですね。

米国のケーキは保存性の高いフルーツケーキが伝統

それでは、英語圏で「クリスマスケーキ」と呼ばれるものは存在しないのでしょうか?

実は存在します。

ただしそれは、日本のショートケーキとは似ても似つかない、ドライフルーツやスパイス、洋酒をたっぷり使った、ずっしりと重くて日持ちのする「フルーツケーキ」のことなんです。

このフルーツケーキの歴史は古く、なんと古代ローマ時代まで遡ると言われており、冬場の貴重な保存食としての役割も兼ね備えていました。

ただ、現代のアメリカでは「重すぎる」「甘すぎる」と好みが真っ二つに分かれることも多く、クリスマスシーズンのコメディ映画などで「誰も食べないフルーツケーキ」としてジョークのネタにされることすらあるんですよ。

日本のような「当日に買ってすぐ楽しむフワフワの生ケーキ」ではなく、何週間も前から作って長く熟成させる「歴史的な儀礼品」という側面が強いですね。

サンタをもてなすクッキーとミルクの重要な儀式

では、アメリカのクリスマスで主役級のスイーツは何かというと、間違いなく「クッキー」かなと思います。

クリスマスイブの夜、子供たちはワクワクしながら暖炉のそばやツリーの下に手作りのクッキーとミルクをそっと用意しておくのが定番の習慣です。

これは、重い袋を背負って世界中を飛び回り、プレゼントを届けてくれるサンタクロースへの感謝と、ささやかなおもてなしの気持ちを表すとても大切な儀式なんですね。

翌朝、少しだけかじられたクッキーや、飲み干されたミルクのグラスを見て、子供たちが「サンタさんが本当に来た!」と大喜びする姿は、アメリカのホームコメディ映画などでもよく見かける微笑ましい光景です。

サンタさんとの素敵なコミュニケーションには、切り分けるのが大変なケーキではなく、手軽に食べられるクッキーが絶対に欠かせないというわけですね。

感謝祭の定番を引き継ぐアップルパイやピーカンパイ

クッキーと並んで、アメリカのホリデーシーズン(11月の下旬から年末にかけての期間)に絶対に外せないのが「パイ」です。

アメリカでは11月の第4木曜日に「サンクスギビング(感謝祭)」という大きな祝日がありますが、そこから続く食文化として、クリスマスでも家族の温もりを感じる大きなパイが食卓の真ん中に並びます。

アメリカのホリデーシーズンに人気のパイ

  • パンプキンパイ:シナモンやナツメグなどのスパイスが効いた、秋から冬にかけての定番。
  • ピーカンパイ:ピーカンナッツをたっぷり使い、シロップで固めた甘くて濃厚な味わ。

また、アメリカの象徴とも言える定番の「アップルパイ」も、温かい家族団らんの場にはぴったりのお菓子です。

冷たい冬の夜、オーブンからパイの焼ける甘くてスパイシーな香りが家中に広がることが、クリスマス気分を最高に盛り上げてくれるんですよ。

メインはチキンではなく豪華なハムや七面鳥のロースト

デザートの違いも大きいですが、実はメインディッシュにも日米で決定的な違いがあります。

アメリカのクリスマスディナーでは、大きくて豪華なクリスマス・ハムや、オーブンでじっくり焼き上げたローストターキー(七面鳥)が主役となります。

特に、表面にメープルシロップやハチミツを塗り、クローブなどのスパイスを刺して艶やかに照りを出した「グレイズド・ハム」は、クリスマスの特別感を演出する最高のごちそうです。

一方で、アメリカにおいて「フライドチキン」は、あくまで日常的に食べる手軽なファストフードという認識が強めです。

そのため、一年で一番神聖で特別な日であるクリスマスに、ファストフードのフライドチキンを食べるという日本の習慣は、現地の人からすると「どうしてクリスマスに日常食を?」と、少し驚きを与えてしまうかもしれません。

アメリカ人がクリスマスケーキを食べない代わりの伝統

ここまで、アメリカのクリスマスの主役がケーキではなく、クッキーやパイ、そして豪華なハムであることをお話ししてきました。

後半では、アメリカの人々がクリスマスケーキを食べない代わりに楽しんでいる、さらにディープな伝統文化や、広大な国ならではの地域ごとの違いについてご紹介します。

濃厚なカスタード風の伝統飲料エッグノッグの役割

アメリカのクリスマスを語る上で絶対に外せない飲み物があります。

それが「エッグノッグ」という伝統的なドリンクです。

牛乳、卵、砂糖、たっぷりの生クリームをしっかりと混ぜ合わせ、ナツメグやシナモンといったスパイスを効かせたもので、例えるならまるで「飲むデザート」や「飲むカスタードクリーム」のような濃厚で甘い味わいが特徴です。

子供たちはそのまま温めて飲みますが、大人向けにはラム酒やバーボン、ブランデーなどを混ぜてカクテルとして楽しむことも多く、冷えた体を芯から温め、ホリデー気分を一気に高めてくれます。

12月になるとスーパーの乳製品コーナーに巨大な紙パック入りのエッグノッグがずらりと並び始め、これを見るとアメリカの人々は「いよいよ冬が来たな」「クリスマスが近いな」と実感するそうですよ。

ケーキの代わりと言っても過言ではないほど、アメリカのクリスマスを象徴する、とても重要な存在かなと思います。

家族で製作を楽しむジンジャーブレッドハウスの歴史

クリスマスの時期になると、子供たちが楽しみにしている特別なアクティビティがあります。

それが「ジンジャーブレッドハウス(お菓子の家)」作りです。

生姜(ジンジャー)やシナモン、クローブといったスパイスをたっぷり使った硬めのジンジャーブレッドクッキーを焼いて、壁や屋根などの家のパーツを作り、真っ白なアイシングを接着剤代わりにしながら組み立てていきます。

さらに、カラフルなキャンディやチョコレートで雪やイルミネーションを表現して飾り付けをしていきます。

この風習は、19世紀のドイツでグリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」に登場するお菓子の家をきっかけに広まり、その後ヨーロッパからの移民とともにアメリカへと伝わり、定着したと言われています。

単に完成したものを食べるだけでなく、家族や友達とみんなでワイワイとアイデアを出し合いながら家を組み立てる「プロセス」自体が、かけがえのないクリスマスの思い出になるんですね。

ケンタッキーが定番なのは日本特有の戦略によるもの

日本のクリスマスといえば「ケンタッキーフライドチキン」が大定番ですが、そもそもなぜ日本だけでこの文化が定着したのでしょうか?

実はこれ、1970年代に日本ケンタッキー・フライド・チキンが打ち出した、非常に巧みなマーケティング戦略のおかげなんです。

当時の日本では、本場のように大きな七面鳥(ターキー)を手に入れるのが非常に困難でした。

そんな時、日本に住んでいる外国人のお客さんが「七面鳥がないから、せめて代わりにケンタッキーのチキンでクリスマスをお祝いしよう」と言って買っていったそうです。

この言葉をヒントに、「クリスマスにはケンタッキー!」という大規模なキャンペーンが生まれました。

それが時代を超えて大成功を収め、今では「日本のクリスマスの伝統」としてすっかり根付いています。

この背景を知ると、私たちが子供の頃から「当たり前」だと思っていた文化も、実は企業によって作られたものだったという、マーケティングの面白さに気づかされますね。

レッドベルベットなど州ごとに異なるスイーツの嗜好

アメリカは日本の約25倍もの面積を持つ広大な国です。

そのため、州や地域によって好まれるクリスマススイーツも実にバラエティ豊かです。

例えば、カリフォルニア州やニューヨーク州などの都会的なエリアでは、真っ赤なスポンジ生地に真っ白なクリームチーズフロスティングが美しく映えるレッドベルベットケーキが、クリスマスパーティーを彩るスイーツとして人気を集めています。

一方で、常夏のハワイ州では甘いアイシングがかかったシナモンロールが好まれたり、南部のアラバマ州やテキサス州などでは、地元の特産品でもあるピーカンナッツをたっぷり使ったピーカンパイが愛されていたりと、その地域の気候や歴史等背景が色濃く出ています。

州・地域人気デザート特徴と背景
カリフォルニア州レッドベルベットケーキ都市部で華やかなパーティー用に好まれる鮮やかな赤色。写真映えも抜群。
アラスカ州シュガークッキー寒く長い冬に、家庭で子供と一緒に型抜きをして作れる定番中の定番。
アラバマ州(南部)ピーカンパイ南部のナッツ栽培の文化を反映した、シロップたっぷりの濃厚な甘さ。
ハワイ州シナモンロール南国のリラックスした雰囲気の中、朝食やブランチの延長として楽しまれる。

地域によってはケーキが選ばれることももちろんありますが、日本のショートケーキのような軽い食感のものではなく、濃厚でどっしりとした味わいのものや、保存性の高いものが主流となっています。

専門店での購入より家庭で手作りするプロセスを重視

アメリカで、日本のような「クリスマス当日限定の豪華な生ケーキ」があまり流行らない最大の理由は、クリスマスという休日の根底にある「捉え方」の違いにあります。

アメリカの人々にとってのクリスマスは、日本のお正月のようなものです。

遠く離れて暮らす家族が実家に集まり、家の中で静かに温かく過ごす、一年で最も大切な日です。

そのため、クリスマス当日に開いているお店自体が少なく、わざわざ寒い中、お店で予約したケーキを取りに行くために行列に並ぶような消費行動は、このホリデーの精神とは少し合わないのかもしれません。

また、市販のものは甘すぎたり添加物が気になるという声もあり、少し形が不格好になったとしても、手間をかけて手作りの味を大切にする人が圧倒的に多いんですね。

家族と一緒にキッチンに立ち、オーブンの温かな熱気や、シナモンなどのスパイスの香りを感じながら一緒に過ごす時間。

それこそが、アメリカの人々にとって最高のクリスマスプレゼントなんだなと思います。

アメリカでクリスマスケーキを食べない文化のまとめ

今回は、「なぜアメリカでクリスマスケーキを食べないのか」という疑問から出発し、その背景や現地のリアルな食文化についてたっぷりとお伝えしました。

日本式のフワフワなショートケーキは不二家が生み出した独自の素敵な文化であり、一方でアメリカでは、サンタのためのクッキーや、家族の温もりを感じるパイ、そして濃厚なエッグノッグなどがクリスマスの主役でした。

豪華なチキンやデコレーションケーキを買ってきて、手軽に華やかにお祝いする日本のスタイルも素晴らしいですが、手間暇をかけて手作りを楽しむプロセスを重視する、アメリカの温かい伝統もまた魅力的ですね。

注意事項

なお、ここでご紹介した各国のスイーツのレシピや、イベントにかかる費用感などは、あくまで一般的な目安となります。

食物アレルギー(卵、乳製品、ナッツ類など)に関する正確な情報は各商品の公式サイトをご確認いただき、ご自身の体質に合わせた最終的な判断は、かかりつけの医師や専門家にご相談ください。

ぜひ今年の冬は、日本の定番ケーキを楽しむのも良いですが、少しだけアメリカ流を取り入れてみてはいかがでしょうか?

イブの夜に手作りのクッキーとミルクを用意してみたり、温かいエッグノッグを飲んでみたりすると、いつもとはちょっと違う、新鮮なクリスマスを楽しめるかも!ぜひ素敵なホリデーシーズンをお過ごしくださいね。